CANON
EOS KISS 5
camera
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SLR
いまさらエントリークラスのフィルム一眼レフを買う人はほとんどいない。そこでここぞとばかりに買ってみた。言うまでもなく実に良くできたカメラで感心すること頻り。おまけにこのカメラ、恐ろしく安く手に入るのである。

コニカミノルタはカメラ事業から撤退、ニコンもフィルムカメラを大幅縮小(2006.1)。デジ一眼の旗手キャノンがフィルムカメラを支えているというのが現状である。デジ競争で競合他社からフィルムカメラ事業を維持する体力を奪って市場を寡占状態にするキャノンの作戦は見事に成功したのである...
EOS Kiss Digitalのフィルム版というのが正しい認識だろう。
好き嫌いが明確に分かれるデザインだがキャノンらしく巧く纏まっている。もちろん軽く小さく使い易く、それでいてこのカメラに出来ることはとても多い。作動音も先代より小さくなった。
(後継機のKiss7はさらに高速で静粛なカメラになった。キャノン畏るべし。)
内蔵フラッシュの調光は見事である(この点もKiss7ではさらに高性能になった)。7点測距のAFも十分な性能。
ファインダーはダハミラー式だがNew EOS Kissよりも格段にピントのやまがわかりやすくなった。
グリップの形状は握りやすいが摩擦係数が低く安定しない。付け加えればこの点も後継Kiss7では改良され握りやすくなっている。こういった点を地道に改良するキャノンは篤実なメーカーだ。
操作系が変更され、右手の親指と人差指で殆どの操作が可能になった。AEロック、測距点選択もやりやすい。この点はスナップカメラとしても高い評価ができる。液晶画面はオレンジ色のバックライトが点燈する。
New EOS KissとKiss 5。
Kiss 5のマウント部は金属製。Kiss 5用バッテリーパックBP-220には縦位置用シャッターボタンがあり便利。
何故か最近よく使うようになったEF85mmF1.8。縦位置で撮ることの多いレンズなのでKiss 5は重宝する。
Nikon-EOSアダプターでNikkor 50mm F1.2をつける図。
実絞りだがAEで使える。Nikonボディで使うよりこの組み合わせのほうが出動回数が多い。
アダプター経由でニコン・マウントのVivitar 20mm F3.8と合体。
まあこういうのもアリということで。
CANON EOS KISS 5